〜『精霊流し』との出逢い・・・〜
僕が 『 化粧師 』 という映画を撮って、上映していたころ、一本の電話がかかってきました。『 陰陽師 』 や 『 長崎ぶらぶら節 』 の映画のプロデューサーをしている方からです。
その方から、さださんの “精霊流し” という本を、一度読んでみないかといわれ、(実はさださんの“精霊流し”が小説化されていることは知りませんでした。)
読んでみると、その本はとてもあたたかく、文章の端々に思いやりや、やさしさや、夢、そして愛や、痛みなど・・・・・、たくさんつまっていました。
僕自身、本を読み終わり、大変感動し、ぜひとも映画化にむけてのお手伝いをさせてもらいたいとすぐにプロデューサーに電話した次第です。
一般の方々向けではないんですが、マスコミの方々に向けてのパンフレットに、こんなことを書きました。
『 精霊流し 』・・・・・、
僕自身も少年時代、テレビから流れてくるこの ♪精霊流し♪ の歌を口ずさんでいたような気がします。まさかこの歌が後に小説になり、僕自身、映画という形で関われるとは、夢にも思いませんでした。
小説 「 精霊流し 」 は、さだまさしさんの愛情や優しさ、そしてたくさんの人々の思いやり、さださんの思う ふるさと長崎のすべてが詰まっているような気がしました。台本づくりで私達が大切にしたのは、《 物語の中に生きる全ての人たちが、それぞれに誰かのことを思って生きている 》 ということ。
映画 『 精霊流し 』 の撮影は、九州長崎のオールロケーションで行いました。
長崎にどっぷり浸かって、長崎で生まれた 《精霊流し》をしっかりと見つめて創りたい、長崎の人々と一緒に創りたい。そんな思いで、俳優陣、スタッフ、そして長崎の人たちがひとつになり、みんなで一生懸命創った映画です。何か感じていただければ幸いです。
そして、長崎のみなさん、本当にありがとうございました。
・・・と、こんなことをマスコミ試写用のパンフレットに書いたのですが、少年時代、♪精霊流し♪ の歌を口ずさんでいた頃、僕自身、一枚だけですが、さださんのレコードを買ったことがあります。人口18,000人、北海道の小さな町で、町に一軒しかないレコード屋さんで、わくわくしながら、さださんのレコードを買いました。それは "精霊流し” ではなく、"無縁坂” だったのですが・・・。(すみません!さださん!)
そんなさださんの映画を、今、こうやって創り終えたこと、そしてさださんに出逢えたことに感動しています。
感謝しています。
本当に嬉しく思っています。
〜ファンのみなさんへのメッセージ〜
偶然にもかすみさんとの出逢いがありました。
そしてかすみの周りにいる、さださんを愛する人たちに出会いました。
こうやってみなさんにH.Pでご挨拶できることに感謝します。
映画 『 精霊流し 』 のキャンペーンですが、9月13日からの長崎を皮切りに九州各地で、行われます。(お蔭様で、長崎では現在大ヒット中!ということで、スタッフ一同とても喜んでいます。)
そして、12月13日の全国ロードショー公開に向けての、全国キャンペーンがいよいよ始まります。
ひとりでも多くのお客さまに、この映画を観ていただくために、今、一生懸命キャンペーンをしています。僕だけではなく、映画に関わっている人や、長崎県や長崎市の方々、そして映画を応援してくれている方たちで、今一生懸命宣伝をしています。
予算の関係で、大々的に全国のみなさんにお知らせすることができないので、全国のみなさんにお知らせが届くかどうか、ちょっと心配なのですが、でもひとりでも多くの人に観てもらいたいので、みんな、自分達のできる範囲で一生懸命頑張って宣伝してくれています。
このH.Pを見てくださっているみなさんにも、お力を貸していただけたら、とても嬉しく思います。
何卒ご協力、よろしくお願いします。
全国で上映する劇場も、今のところは限られているのですが、これから輪がひろがっていくことで、多くの人に観ていただくことができるのでは、と思っています。
最後になりましたが、小説 "精霊流し” の中の大切のなもの、さださんが大切にしてきたもの・・・など、私自身も、また、この映画に関わった松坂慶子さんや内田朝陽くんをはじめ、たくさんの出演陣も、そんなことを大切に、映画をつくってきました。
どうかいちどご覧になってください。
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